備忘録/ユーザーインターフェース設計入門(7)
備忘録続き。
手間の軽減
頻繁に行われる操作は手間を減らし、めったに使わない操作は手間がかかってもよいとしてバランスを取る。利用者の行動を学習し、先読みして候補を提示する。
ハイフンの入力は不要、はコピペの邪魔
形式的に入っていて意味がない文字はあってもなくてもよいと見なす。
利用者への親切
ハイフン入りの数値全体をまとめて入力できるペースト処理を許す。12-3456-7890という文字列を貼り付けると、最初の入力フィールドに12が、2つ目に3456が、3つ目に7890が入るわけである。
このように、数字の桁数が多いときは、誤入力の検出用として、あえてハイフンの入力を求めて良い。ハイフンの位置が間違っていたら、ご入力があったことが用意にステイできる。
IME制御の是非
入力できる文字の種類が制限されたフィールドには、そのフィールド向けの入力モードが自動的にセットされると効率良く入力できる。しかし、このサービスを、自分が操作して設定したモードから勝手に変わってしまうとして、毛嫌いする利用者もいる。制御するかしないか、どちらが良いかは非常に微妙。ただし、パスワード入力フィールドは例外。候補文字列がいっさい出ない半角固定入力にセットする、すなわちIMEはoffにする必要あり。IMEをonにして入力させ、未確定候補文字列を表示してしまうと、パスワードが他の人に見えてしまうから。
郵便番号から住所を展開する場合の注意点
郵便番号は生もの。随時変更される可能性がある。システムはそれに追従してアップデートしていく必要がある。日本の郵便番号以外には対応しないので、国際化にはなじまない機能である。郵便番号だけで住所すべてを入力できない場合が多い。残された部分を入力してもらう方向に誘導する工夫も必要。住所に先んじて郵便番号を入れるように誘導するUIが重要。
利用者に無駄な労力を使わせないように
できるだけ早期に間違いに気付かせ、早めに軌道修正ができるようにする。ただし、間違いの理由を説明しないのはダメ。例えば、ただ入力させないという対処では、利用者はPCが壊れた可能性を考えてしまう。