備忘録/ユーザーインターフェース設計入門(6)
備忘録続き。
その場に応じて適切な警告
「エラー(内部エラーコード:5)」
利用者には対処できない問題なら、番号で確実に開発者にフィードバック出来た方が良い。しかし、利用者にとっては最悪な警告である。
「ファイルが見つかりません」
利用者が選んだたった1つのファイルを開く操作なら、これで十分である。
「ファイルXXX.txtが見つかりません」
どのファイルが見つからなかったのかのヒントになる。
「ファイルXXX.txtがフォルダYYYに見つかりません」
同じ名前のファイルが複数のフォルダに存在する場合にはこれが最適である。
利用者のための警告
「少なくとも1つの必須入力フィールドに入力されていません」ではなく「名前の読みがなを入力してください。年齢を入力してください」とする。問題点はすべてまとめて直感的に伝える。入力フィールドの近くに赤字で指摘するような方法が有効。入力フィールドと警告の関係がわかりやすい。
原因がわからない間違いのために
「Undo」「取り消し」を採用する。戻せる段階は多ければ多いほど良い。確信を持って進めた作業が間違いだとわかったとき、作業の初期段階まで戻せると良い。Undoを取り消す「Redo」も用意する。無限段階のUndoと無限段階のRedoがサポートされているのが理想。
利用者に不備の理由を伝える
フォームの送信ボタンの扱い方には2種の方法論がある。
「いつでも押せる。フォームに不備があるときは、押した後で伝えられる」⇒野暮ったいが、不備の理由を利用者に伝えるチャンスがある。
「フォームに不備があるときはボタンがグレーになっていて押せない」⇒美しいが、不備の理由を利用者に伝えるチャンスがない。ただし、必須入力フィールドの横に赤字で「ここに入力が必要です」といったメッセージを添えるならOK。
つまり、ただ単に押せないボタンを用意するだけでは十分ではないということ。
利用者にわかりやすい説明を行う
数字だけ入力できるフィールドの場合。単に数字以外は入力できないようにしてしまうと、入力できない理由を説明できないことになり、操作を間違った利用者を迷わせる。いつどこで説明するかに関係なく、利用者にわかりやすい説明を行うことが重要。
数字入力の注意点
数字以外の文字はそもそも入力できないのが美しいように見えるが、万能でない。たとえば、20~24のみを許す入力フィールドに20を乳慮気宇しようとするとき、最初に2を入れて次に0を入れる。しかし、2を入れた段階では「ただの2」が入力されただけなので、2は範囲外と判断してこれを受け付けないとしたら、永遠に20は入力できない。数字以外の文字はそもそも入力できないが、範囲のチェックはフォーム送信時に行うのがマスト。
〔重点〕これからのUIの教科書 ~ユーザーインターフェース設計入門